新年あけましておめでとうございます。
ベスト相続相談協会の岩佐孝彦@税理士です。
年末年始はシンガポールに行っておりました。
マリーナベイの船上でカウントダウンの2000発の大花火を見て、
2016年を迎えました。
今回のシンガポール旅行の表の目的は家族サービス。
そして裏の目的は、税理士として、
「富裕層の資産フライト先の国の空気を吸って、
増税日本の中でお客様のお金をいかにしてお守りするのか?」
を自問自答することでした。
シンガポールは富裕世帯の割合が世界一で、6世帯に1世帯が
金融資産1億以上。
1世帯当たりの平均世帯月収は約85万円(年収1000万円)で
東京都を上回る。
さらに特筆すべきは、政策的に低い税率と大胆なタックスインセンティブ
を採っていること。
例えば、所得税の最高税率を日本とシンガポールで比較してみると、
▼日本 … 45%
▼シンガポール … 20%
と差があります。
シンガポールの所得税も日本同様、累進構造(所得が高くなれば
なるほど高い税率が課せられる構造)になっていますが、水準が
全く違います。
一定水準以上稼ぐ中小企業経営者の典型的な年収ベースの2000万円
をモデルに、あくまで単純に税率を掛けて計算してみると、
▼日本 … 1000万円(住民税含め50%)
▼シンガポール … 340万円(税率17%、住民税なし)
となり、その差は年間660万円。5年で3300万円。10年で6600万円。
額面年収(フロー)が同じでも、資産形成(ストック)面で
大きな差となります…(汗)
おまけに日本は相続大増税に対し、シンガポールは相続税ゼロ。
このように考えると、生涯資産は雲泥の差?
ただシンガポールも2017年度から約2800万円を超える
所得にかかる最高税率は22%に上がるとのこと。
しかし、日本と比べれば、格段に低いですね。
資産フライトの第一歩は、海外口座の開設です。
シンガポールで人気のSBC(香港上海銀行)のビルがマーライオン公園
を見下ろすようにそびえ立っていました。
気候もシンガポールは一年中、高温。
今回私が行った時も気温は大阪8度に対し、30度近くありました。
寒さが苦手な人には最高?
このように考えると、増税日本を見捨て、シンガポールへ資産フライト
したり、移住する日本人の気持ちもよく理解できました。
ただそれでも、私は日本人として日本が好きです!
シンガポールに行って、再認識しました。
その理由は… また改めて!
最近のコメント