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こんにちは、神戸のベスト相続相談協会の岩佐です。

2013年の世相を1字で表す「今年の漢字」が【輪】に決まりましたね。

日本漢字能力検定協会が先日、京都市の清水寺で発表しました。

 

2020年東京五輪の開催決定、富士山の世界文化遺産登録が官民のチームワーク

で実現したこと、国内外で起きた災害からの復興に支援の輪が広がったことが

理由に挙がったそうです。

 

来週私どもでは2件の相続税申告案件の納品が控えています。

 

「遺産分割協議書」を正式にお渡しし、法定相続人の皆様の自署押印を頂戴します。

相続をきっかけに兄弟姉妹関係がぎくしゃくしてしまうことはよくあります。

 

幸いにも、この2件のお客様は特に“争族”の様相もなく、ほんとに平和で穏やかに

遺産の分割を決めて頂きました。やはり「平和が一番!」と思った次第です。

 

【輪】だけでなく、特に相続の世界は【和】も重要です。

この必要条件は「遺言書の存在」であるわけですが、

どんなに完璧な遺言書を書いても、遺言を実行するときには書いた人はこの世に

いないため、遺言をどのように解釈するか迷ったり争いになったりした場合、

本人の聞くことはできません。

 

遺言の解釈にあたっては、最高裁判所の判例によると、

次の通り遺言者の真意を合理的に探究すべきであるといわれています。

 

▼遺言書に書かれていることから遺言者の真意が合理的に解釈できる場合は、

遺言書に書かれていない遺言を作った当時の事情や、遺言者の置かれた状況

などによって、遺言者の意思を解釈することはできない。

 

▼ただし、遺言書に書かれていることから遺言者の真意が合理的に解釈できない

場合は、遺言書に書かれていることの意味を知るために、遺言者がその言葉を

どのような意味で書いたのかを明らかにする必要があり、

そのためには遺言書を作った当時の事情や遺言者の置かれた状況を考慮すべき

である。

 

 

う~ん、難しいですね…(苦笑)

遺言の解釈は法定相続人の利害や思惑、立場によって当然異なるもの。

だからこそ、残された家族が迷わないように、遺志はオブラートに包むことなく、

明確に示してあげる。

これが「輪と和」を実現するベスト相続シナリオです。

いつか誰しも直面する相続。

明日に向かって、相続を“爽族”にしていきましょう。

 

 

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