こんにちは、神戸のベスト相続相談協会の税理士の岩佐孝彦です。

自宅不動産について80%の評価減が受けられる【小規模宅地の特例】ですが、

文字通り“小規模”である条件があります。

具体的な面積でいえば、現行の相続税法では【240㎡(約73坪)】。

来年度以降は基礎控除の縮小など相続大増税の流れにあるものの、この特例は

逆に減税チャンスが拡大し【330㎡(100坪)】。

 

相続税を考えると、日本人の生き方として、大金持ちより小金持ちの方が幸せ

かもしれないと考えてしまいます。

確かに【豪邸】というのはステイタスシンボルではありますが、

家族が顔を合わせるために努力が必要になるし、掃除も大変です。

しかし、家が小さいと掃除も楽だし、家族が一間に寄り添って眠れるので、

家族は自然と一体になれます。

そして、相続の時も「小規模宅地の特例」が100%受けられます。

 

相続税は累進構造になっており、来年度以降は遺産総額6億円超に【55%】

という最高税率が新設されます。

(現行の最高税率は3億円超で50%)

日本は大金持ちには確かに冷たい国なのかもしれません。

ただ幸いなことに日本にはインドのようなカースト制度ほどの身分上の厚い壁は

存在しませんし、起業するなどその気になれば、大金持ちにはなれなくても、

小金持ちにはなれる可能性が大いにありますね。

 

私は税制から見て、日本人としての最も賢明な生き方の最適解は【小金持ち】だと

考えています。大金持ちにふさわしい国は、シンガポールや香港など相続税のない国

かもしれません。現に富裕層の日本脱出はここ数年加速しています。

この日本で日本人として生きていくために何が最適解なのか?

あなたはどのように思われますか?

 

 

 

 

 

 

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