こんにちは、神戸のベスト相続相談協会の岩佐です。

 

日本は先進国より20年早く高齢化社会を迎えているといわれます。

そのような状況の中で、わが国の現在の相続事情が抱える問題があります。

新聞にも以前掲載された痛ましい事件を例に考えてみましょう。

 

都内に住む大地主さんは夫婦2人暮らしで、景気が悪くなっても、地代の値上げを

あまりせず借地人から喜ばれ、近所から明るくて良い夫婦と評判でした。

 

ところが、ご主人に認知症の症状が現れ始めます。

時間帯によってひどい症状の時もあれば、突然我を取り戻したように話が理解できる

時もあるといったことを繰り返すようになりました。

 

そんな中、悲劇が起こります。

奥さんが住居と同じ敷地内にある蔵の荷物整理をしていたとき、ご主人が中に誰も

いないと思い、表からカギを締めて奥さんを閉じ込めてしまったのです。

 

ご近所から「最近、奥さんを見かけないけど病気でもしたの?」

と聞かれても、認知症が進むご主人は「旅行にでも出かけたんじゃないかな」と

答えるだけ。約半年後、奥さんは蔵の隅で白骨化した状態で発見されました。

 

その後、ご主人も亡くなり、2人の息子さんで遺産分割されました。

いくつかの土地と建物の売却により、多額の相続税を納付されたそうです。

 

 

この事例のように、高齢化が引き起こす問題は深刻です。

何の相続対策もしないまま歳を重ね、そのうち認知症になってしまう人が

最近目立って多くなってきています。

 

被相続人となるべき人が認知症になると、

 

▼財産がどこにあるのか

 

を把握できなくなります。

家族が事前に把握しておくことが不可欠ですが、借入金がある場合、

それを家族に隠していることもあります。

 

このお話は次のブログに続けます。

誰しもいつか必ず直面する相続。

明日に向かって、相続を“爽族”にしていきましょう。

 

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